はじめに
CISA試験に私が費やした時間は「延べ13カ月間」で「396時間」でした。
決してスマートな合格ではなかったと思います。
正直なところ、これまで23年間SE(システムエンジニア)として経験を積んできた自信があったので、もっと早く合格レベルに達するだろうと考えてました。
効率よく合格した体験記は多いと思いますが、あえて「時間がかかった理由」と「それをどう克服したか」の泥臭い経験を共有したいと思います。
なぜ396時間もかかったのか?(課題の特定)
「また同じ問題を間違えている」という絶望
私は、国際資格の専門校であるアビタスの講座を利用しました。
アビタスのMC(多肢選択問題)を解いても、しばらく時間が経つと同じミスを繰り返してしまうことに悩んでいました。
アビタスのMC問題数は充実しており、1,000問題以上が存在していました。
そのため、最初の頃に解いた問題について、2週目以降で解くと、本質を忘れてしまい、同じ間違いを繰り返してしまう、という課題がありました。
若い時との違い
かつての試験勉強のような「1~2回繰り返せば憶えられる」が通用しませんでした。
40代になり、記憶の定着率が目に見えて落ちている現実を受け入れる必要がありました。
間違え方の分析
また、私のSEとしての実務経験が逆にバイアスになってしまうこともありました。
そのため、いったんSE時代の実務経験は置いておいて、ISACAの考え方を頭に入れる必要がありました。
解決策:エビングハウスの忘却曲線×ノート術
私が実践して効果があった解決策は、2つです。
1つは、コーネル式ノート術。
もう一つは、憶えるための仕組みづくりです。具体的には、忘れるのは脳の仕組みとして当然(エビングハウスの忘却曲線の紹介)なので、思い出す工夫をするようにしました。
コーネル式ノート術
間違えた問題について、こういう形でノートにまとめました。

| ノートの構成要素 | 具体的な工夫(私のノートより) |
| キーワード(左列) | 重要な単語だけでなく、自分が疑問に思ったことなどを書き出す。 |
| ノート本文(右列) | 図解や、覚えにくい用語の比較を書き出す。 |
| サマリー(下段) | 結局、このページで何を覚えるべきか?を一言でまとめる。試験直前など、時間がないときは、ここだけでも見る。 |
ノートは、合計8冊が貯まりました。

エビングハウスの忘却曲線×振り返り
このような感じでExcelにまとめました。
画像の上の1行目は、ノートを作成した日を0(ゼロ)として、その1日後、2日後、4日後、9日後…にノートを見返す意味で作成したものです。
Excelの設定で、当日に色がつくようにしました。
平日の仕事終わりなど、時間がないときは、その色がついたところだけのノートを眺めるようにして復習しました。

変化と結果
ノートを書き始めてから、MCの正答率が「なんとなく」ではなく「根拠を持って」回答できるようになり、正答率が安定してきました。
396時間の多くは、この「脳に記憶を定着させる作業」に費やしましたが、それが試験本番での自信に繋がったと思っています。
結果、一発合格。試験料金が98,000円と高額でしたので、試験画面に「あなたは合格です」が出た瞬間の安堵感は高いものがありました。
まとめ:40代からの挑戦に大切なこと
加齢による記憶力の低下は「工夫」でカバーできると実感しました。
「396時間」は遠回りだったかもしれませんが、その過程で作った8冊のノートは、合格後の実務でも役立つ資産になったのではないかと思います。
同じように「なかなか覚えられない」と悩んでいる受験生へ、ノートを1枚書くことから始めることを検討してもらえたらうれしいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

