管理職候補を降りた私の決断。収入が下がることになっても「心と身体」を守る働き方を選んだ理由

キャリア

はじめに

「会社から管理職を打診されているけれど、人間関係やプレッシャーが不安」「自分に務まるだろうか」と不安に感じていませんか?
私は、今年の4月から新しい監査プロジェクトのリーダーを拝命しました。
自分なりに精一杯務めたものの、適応障害との診断を受け、リーダー(管理職候補)を降りる決断をしました。
「管理職にならない」という決断をするまでに3年かかった私が、なぜチャンスを手放せたのか。
下を向いて歩いていた状態から、正面を向いて歩けるようになるまでの気づきと、人生の選択肢を広げるための教訓を伝えます。
同じような状況にあるどなたかのご参考になれば幸いです。

精一杯駆け抜けた日々、そして下を向いて歩いていた自分

今年の4月から新しい監査チームのリーダーを拝命することになり、人間関係への不安を抱えつつも、「やれるだけやってみよう」と考え、気を貼って全力を尽くした日々を送っていました。
しかしながら、ゴールデンウィーク明けから段々とうまくいかなくなり、会議中に厳しく詰められたり、怒鳴られたりすることが続きました。
そして4日前、医師から告げられた「適応障害」の診断。
その後も1週間抑うつ状態が続きました。
そして、「給料が下がっても構わないから、心と身体を守ろう」と決意し、リーダーを降りて間もなく、下を向いて外を歩いていた自分がすこしずつ正面を向いて歩けるようになり、快方に向かい始めたリアルな心境が感じられました。


【教訓1】最も近くで見ている「家族の意見」は、正しい

家族からのストップ

管理職になるか迷っていることを、妻や両親に相談したところ、全員から「管理職(リーダー)にならない方がいい」と言われました。
特に妻からは「給料が下がっても何とかなる、リーダーを降りなさい!」と強い後押しがありました。

両親の言葉と自己分析

両親も私が管理職になることには反対意見で、特に今は亡き母からは「○○は性格的に他人に指図できないから、やめておけ」という言葉がありました。
当時は「職場では一定の評価をされているのに」と思いましたが、今振り返ると「自分で抱え込むタイプ」という本質を突いていました
このことから言えることは、「職場の評価(期待)よりも、普段の自分を間近で見ている家族の言葉の中に、自分を守るヒントが隠れている」ということです。


【教訓2】「金融資産」の余裕が、人生の選択肢を広げてくれる

決断を支えた背景

私は2000年に入社して以来、給与から毎月数万円を一般財形で貯蓄し、真面目に働き、コツコツと貯金をしてきました。
貯金や運用の積み重ねの結果、幸いなことに現在ではFIRE(早期リタイア)を検討できるほどの資産が出来ていました。
それは、心のゆとりを持つことにつながりました。

お金がもたらす心の自由

もし貯金に不安があれば、体調を崩しても「給料を下げられない恐怖」からリーダーを降りられなかったかもしれません。
しかし、「夫婦二人、慎ましやかに暮らせる収入があればいい」と思えたのは、これまでの備えがあったからだと思っています。

皆さんへのメッセージ

この経験から私が皆さんへお伝えできることは、コツコツと資産を形成することは、単なる贅沢のためではなく、いざという時に「自分の心と身体を守るための盾(選択肢)」になります、ということです。

管理職への機会はあったが、ご縁がなかった――これからの新しい人生

キャリアの総括

これまで、ありがたいことにSE時代と現在の内部監査の、2つの職場で管理職の話がありました。
3年間、受けるかどうか、迷いました。
管理職へのチャンス(機会)はあったけれど、それは自分にとっての「縁」ではなかったのだな、という前向きな納得感が今はあります。

今後の働き方と生き方

これからの仕事は、リーダーではなく、一監査人として、心穏やかにプロの仕事を続けていく考えでいます。
また、物質的な豊かさ(より高い給料や肩書)よりも、精神的な豊かさを優先したいと考えています。
出来れば、管理職として消費するはずだった時間を使って、今後は「未来の日本を担う子供たち」のための社会貢献活動など、新しい生き方を模索したいと考えています。

まとめ

私は、管理職になることだけが会社員の正解ではないと思います。
心が悲鳴をあげているなら、勇気を持って「候補から降りる」ことも立派な決断です。
自分が弱っているときは、判断に誤ることがあるかもしれません。
そんな時は、普段の自分を身近で見ている、家族の声に耳を傾け、少しずつの備え(資産形成)をしておくことで、いつでも自分らしい選択ができる人生を整えておきましょう。
また、選択肢に迷ったときは、自分が人生で何を大事にしたいか、を考えることも有効でした。
私の場合は、「穏やかな生活を過ごしたい」が一番大事な価値観になっていました。
何か選択肢の判断に迷ったときは、その候補となる選択肢が、大事にしたい価値観に対してプラスに作用するのか、マイナスに作用するのかを、考えてみると良いと思います。
私の場合は、管理職になる、という選択肢が、「心と身体を守りたい。穏やかな生活を送りたい」にプラスに作用するとは考えられなかったので、この選択で良かったのだと考えています。

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